妊娠後期のだるさや体調不良、大変ですよね…
今回は妊娠後期の様々な悩みに対処できる具体的な対策をご紹介します。
そして、出産を迎えるにあたっての過ごし方やこころのケアについても触れていきます。
この記事が妊娠後期のだるさや動けない時期を乗り越えられる手助けになってくれると嬉しいです。
妊娠線を予防するには?
妊娠線に関しては以下の記事に書いてありますのでご参照ください。
-妊娠線予防にオススメのクリーム
-妊娠線予防に助産師が教えるマッサージ法
が書いてあります。
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妊娠後期の尿もれについて
妊娠後期に尿もれは多くの方が経験する現象です。
子宮が大きくなるにつれ、膀胱などの臓器を圧迫するために起こります。
妊娠されている方の約8割の方が経験するものなので、あまり心配することはありません。
しかし尿もれと思っていたけれど実は破水だったということもありますので、破水と尿もれの違いを確認しておくようにしましょう。
尿もれと破水の違い
【破水】
透明または薄い乳白色、淡く黄身がかった透明の液体。
少量であっても絶えず流れる、自力で止めることができない、においがしない。
【尿】
日常的にみているようなもの。
自力で多少は止めることができる。
出産前は骨盤底が下がってくることから尿がもれてしまいやすくなるのですが、とくに問題がなくても、もれる状況ということはあまり無理をするとダメだよという身体からのサインだと受け取るようにし、なるべく安静でいるようにしてください。
そして気を付けなければいけないことは、尿と破水を間違えないようにしないといけません。
高位破水というタイプの破水はおりものや尿と勘違いしてしまうくらいのチョロチョロ出たり、じんわり湿るように出たりするので、気づかない場合があります。
破水の場合はにおいがしないということ覚えておくことが大事。
そして、少しでも違和感を感じたときは病院に行くようにしましょう。
対策
- おりものシート、生理用ナプキンで代用
- 吸水ケア専用品を使う
- 骨盤底筋トレーニング※
※妊娠中に運動をしてよい条件は、妊娠16週以降で正常な妊娠経過であること、妊婦検診で医師、助産師から運動を禁止されていないことが条件になります。
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体調不良のときは?
妊娠後期に体調不良になってしまったときは、いままで以上に気を付けなければいけません。
少し休んでも症状が落ち着かなかったり、呼吸が苦しい、胸が痛いなどの症状が出たら無理をせず救急車を呼んでください。
動悸・息切れ
妊娠後期になると胎盤に送る血液の量が増え、妊娠前の約1.5倍の血液量になります。
そのためより多くの血液を全身に送り出すために心拍数があがり、心臓の負担が増え、脈拍の速さは妊娠前より10~20回ほど多くなります。
安静にしている状態でも歩いていたり、歩いている状態なのに軽く走っているようなイメージで考えていただくとわかりやすいと思います。
そしておなかに子どもがいるので、臓器が全体的に移動しています。
横隔膜は約4cm上がっているため呼吸が浅くなることで、血液中の二酸化濃度が増えた結果、全身に酸素を含んだ血液が届きにくくなり息苦しさを感じるようになります。
動悸や息苦しさを感じた場合の対処はとにかくすぐに安静にすることです。
その後に腹式呼吸をするようにし深く呼吸をしていくようにしましょう。
息を吐くときは長くゆっくりと行うことで副交感神経が優位になり心拍や呼吸が落ち着いてきます。
めまい・貧血
めまいや貧血は後期つわりや立ち上がったときに起こりやすい症状です。
臨月になるとおなかの中の子どもは3000gを超えることが多くなってくるので、子どもに送るための血液が大量に必要となってきます。
そしておなかが大きくなり血管を圧迫してしまうことで、血液の循環が悪くなってしまい、めまいや貧血が起こりやすくなってしまいます。
めまいや貧血が怒ってしまったときの対処は左側を向いてしばらく横になりましょう。
そしてゆっくりと呼吸をするように意識をし、血流の流れが改善されるまで安静にしていてください。
めまいや貧血の症状が治まり、起き上がる際はいつも以上にゆっくりと少しずつ起き上がるようにしましょう。
急に起き上がってしまうと血液が全身に回らなくなり再度めまいなどを起こすきっかけにもなってしまいます。
これらのことから妊娠後期はひとつひとつの動作をゆっくりと行うこと、極力身体に負担のかからないような生活を心がけることでめまいや貧血の症状は起こりにくくなります。
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妊娠後期にこころがつらくなったときは?
妊娠後期になると体型が変わっていく自分の姿や体調の悪さ、思うように身体を動かせないつらさ、出産後の生活の心配や母親になる重圧などで不安やストレスを増大してしまい、こころや身体に影響が出てきてしまいます。
人間は1度悪い方向に物事を考えてしまうと、ズルズルと悪い方向にいってしまいがちです。
そのようなときは、ちょっとした運動をするだけでも気分がスッキリします。
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妊娠後期に注意をしなければいけないこと
妊娠後期になるとおなかの子どもが急速に成長してくることにより、出産というものを意識することも増えてきます。
そして日常の生活に大きな変化が生じるのと同時にいままでになかった症状も表れてきます。
なにも起こらないことが一番いいのですが、もしもなにか起こってしまったときには焦らず対処ができるように、知識として頭に入れておくことがとても大切です。
おなかの張り
疲れや身体の冷えなどで起こるおなかの張りですが、妊娠後期のときのおなかの張りで気を付けなければいけない状態は以下の通りです。
- 安静にしていても治らない
- 痛みが強く持続する
- 出血を伴う
- 大きくパンパンに張る
- 息苦しい、吐き気を伴う
おなかが張っていると感じたときは30分ほど横になったり座ったりしてみてください。
それでも治まらない場合はほかの何かが要因でおなかの張りが出ている可能性があるので、早めに医師に相談しましょう。
妊娠高血圧症候群
妊婦全体の約10%が発症するといわれており高血圧症状がなかった人が高血圧になる病気です。
はっきりとした原因はまだわかっておらず、糖尿病、高血圧、肝臓の持病を持っている、肥満、高齢出産、初産などがリスク要因とされています。
妊婦検診の際に発覚することが多く、妊娠高血圧症候群と診断された際には、医師の指導に従い安静に過ごすことが必要になります。
切迫早産
切迫早産とは早産になりかかった状態のことをさします。
高齢出産や子宮の病気、ライフスタイルの乱れなどがあり、おなかの張りや痛みがある状態です。
適切な治療を行わないと早産を避けられない状態になり、おなかの中の子どもが危険な状態になってしまいます。
前期破水
前期破水とは陣痛が始まる前に羊水が流れ出ることをさし、多くの場合は破水後陣痛が始まります。
妊娠37週以降の前期破水の80%は24時間以内に、36週以前では35~50%が24時間以内に、70%が72時間以内に陣痛が発生することが多いといわれています。
破水は尿もれと違い無臭で、止めようと思っても止めることができません。
もしそのような状態になったときは、一刻も早く病院へ向かいましょう。
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妊娠後期に気を付けることのまとめ
今回は妊娠後期に気を付けることなどをまとめた記事を書いていきました。
新しい命を授かり、あと少しで子どもの顔を見られることはとても楽しみだと思います。
今はつらいときかもしれませんが、今回の記事がきっかけで少しでもそのつらさが和らいでくれたらとても嬉しいです。
あと少しです。頑張りましょう。
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妊娠後期にしんどいときに読むと参考になる記事を集めました。