「つわりをどうにか楽にしたい…」
「妊娠中にジンジャーエールは飲んでもいいのかな…」
そんな悩みを抱えている妊婦さんに読んでいただきたい記事の内容です。
記事の内容
- つわり時期に役立つ簡単ジンジャーエールの作り方を紹介します
- なぜ自作で作った方がいいのかの理由を解説します
- つわりとしょうがの関係性について解説します
つわり中に飲むジンジャーエールは、自分で作って飲むととってもいいですよ。
記事の執筆者
キジマトモヒト
訪問美容かみのけ・代表 訪問美容師
神奈川県の大手サロンで約20年間務めた後に独立。妊婦さん・子育てママの顧客が多い訪問美容師。信頼できる文献・論文等を参考に、正確性を重視したお役立ち情報をブログで発信中。
自作のジンジャーエールは、つわりを軽減してくれる効果を期待できるんです。
この記事では、ジンジャーエール飲むとつわりがなぜ軽くなるのかの理由や自作のレモンジンジャーエールをおすすめする理由などを解説していきます。
記事の後半には食に関する資格の紹介などもしているので、妊娠やつわりをきっかけに食の知識を高めたいと思っている方は参考にしてくださいね。
この記事がきっかけで様々な食に興味をもってもらえたらとても嬉しいです。
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つわり中に自作ジンジャーエールがいい理由
つわりに自作ジンジャーエールがいい理由
- つわりを軽減できる可能性があるから
- 血糖値が上がりにくくなるように作れるから
つわりの時期にジンジャーエールを自作すると以上のようなメリットがあります。
これから解説をしていきますね。
その前に…予備知識として
市販ジンジャーエール① 原材料 | 市販ジンジャーエール② 原材料 |
果糖ぶどう糖液糖、ジンジャーエキス/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC) | 果糖ぶどう糖液糖/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素 |
ジンジャーエールと名前がついていてもジンジャーエキスが入っていないものもあります…。
スラッシュより後ろが食品添加物になります。
理由①:つわりを軽減できる可能性があるから
しょうがは、からだがポカポカになる効果があるのは有名ですが、さらに、つわりの軽減が期待できる可能性がオーストラリアの研究で明らかになっています。
この研究内容は、妊娠初期の妊婦さんに毎日1.05gのしょうがを21日間摂取し続けたところ、ビタミンB6(※つわりに効果的といわれています)と同等の吐き気の軽減の効果が認められたというものです。
論文内容:A Randomized Controlled Trial of Ginger to Treat Nausea and Vomiting in Pregnancy
また、農林水産省のHPには、嘔吐・むかつきなどの症状を改善するための漢方としてに用いられていて、効果の有効性を確認した臨床試験の論文情報では、
- つわり
- 嘔吐の軽減
- 月経困難症
- めまい
など
に対して有効性が示唆されていると書かれています。
参考資料:農林水産省「しょうがは身体を温める効果があるそうですが、どのような成分が働いているのですか。」
理由②:血糖値が上がりにくくなるように作れるから
市販のジンジャーエールには果糖ぶどう糖液糖が使われています。
果糖ぶどう糖液糖は、とうもろこしやじゃがいも、さつまいもなどから作られているのですが、白砂糖よりも血糖値が急上昇するといわれている甘味料です。
妊娠中は血糖値の管理がとても重要で、血糖値が乱高下することでつわりがひどくなったり、妊娠糖尿病になりやすくなってしまいます。
そのため、妊娠中に血糖値を急上昇させずに甘味を付けるには「ハチミツ」を使います。
ハチミツは血糖値が上がりにくく、様々な栄養が含まれたスーパーフードで、妊娠中に摂取しても何の問題もありません。
つわり中に役立つ自作レモンジンジャーエールの作り方
つわり時期に役立つ自作レモンジンジャーエールの
「簡単バージョン」
「本格的な作り方バージョン」
をご紹介します。
本格的な作り方バージョンは加熱する工程があるので、匂いつわりの方には少しつらいかもしれません。
その時の体調に合わせて作り方を変えてみてくださいね。
つわり中におすすめ自作レモンジンジャーエール~簡単バージョン~
必要な材料 | |
・炭酸水(強炭酸水でも可) ・しょうが ・ハチミツ ・レモン汁 | 150ml 適量 大さじ1 小さじ2 |
すりおろしたしょうがを直接絞るのも可
炭酸水は2回に分けて入れると上手に混ざります
つわり中におすすめ自作レモンジンジャーエール~本格的なつくりかた~
必要な材料 | |
・炭酸水(強炭酸水でも可) ・しょうが ・水 ・グラニュー糖 ・ハチミツ ・レモン汁 ・シナモンスティック ・八角 | 300ml 100g 100ml 100g 大さじ2 小さじ1 1本 1個 |
粗熱をとった後は冷蔵庫で30分ほど冷やす
お好みでレモンを添えてもおいしいです
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妊娠中にしょうがについて知っておいたほうがいいこと
しょうがの有効成分
ショウガオール | ジンゲロール |
加熱してつくられる | 生の状態で多く含まれる |
<効能> 血流促進、からだを温める | <効能> 解熱作用、強い殺菌作用 |
しょうがに含まれる有効成分のショウガオールとジンゲロールはポリフェノールの一種です。
つわりを軽減してくれたり、からだの冷えを無くしてくれたりと妊娠中には大活躍してくれる食材のひとつですね。
しかし、これから書いてあることは知識として必ず覚えておいてください。
妊娠後期にポリフェノールの過剰摂取が原因で、おなかの赤ちゃんの健康に影響が出たという症例が複数出ています。
症例の多くはアントシアニンというポリフェノールが関連している場合が多いのですが、そのほかのポリフェノールも気を付けた方がいいかもしれません。
原因になった食品 | |
カモミールティー 野菜ジュース 緑茶 ぶどう ダークチョコ トマト りんご ノンカフェインコーヒー ルイボスティー | アサイー濃縮ジュース 濃縮プルーン 紅茶 マテ茶 オレンジジュース オリーブオイル ほうれん草 そば茶 青汁 |
赤ちゃんの健康に影響が出た場合、ポリフェノールの摂取をやめたら症状が改善したという報告が多くあります。
このことから、妊娠後期に…
- ポリフェノールを含む食品を複数食べて過剰摂取している場合
- 特定のポリフェノールを習慣化して摂っている場合
- 濃縮している食品を摂っている場合
このようなことは気を付けなければいけません。
しょうがが原因の症例はまだ見当たりませんが、万が一を考えて妊娠後期は自作ジンジャーエールを毎日飲むのは控えた方がいいかもしれませんね。
参考資料:国立研究開発法人栄養研究所「妊娠とサプリメントの利用について」
ちなみに…
ポリフェノールの過剰摂取といいますが、明確に〇〇mg以上摂取したら過剰摂取という明確な決まりがまだありません。
通常の生活をしている分には問題ないので、プラスして摂取するもの(サプリなど)に気を付けていれば大丈夫なので、過剰な制限はしないようにしてくださいね。
妊娠やつわりの始まりをきっかけに色々と学んでみよう
妊娠が発覚したり、つわりが始まったりすると多くの人が「食生活」を見直さなきゃな……と思うはずです。
しかし、どこから見直せばいいのかわかりませんよね。
そんなときは妊婦さんを対象にした商品からヒントを得るのが一番効率がいいです。
例をあげて解説をしていくので、もしよかったら参考にしてくださいね。
つわノンゼリーを参考に学んでみる
つわノンは妊娠初期のムカムカする時期に活用すると、ムカムカが楽になる葉酸入りゼリーです。
つわノンから読み取れること(考察)
- 名前から考えてみると、つわりをなくすためのもの……?
- それならば、どんな成分が有効と考えられている?
つわノンの成分を調べると、ビタミンB6・しょうが・クエン酸がつわりに有効なのではないかと推測できます。
ビタミンB6・しょうが(ショウガオール・ジンゲロール)
⇒つわりの緩和に効果がありという論文がある。
クエン酸
⇒アンモニアを中和する効果があり、食べやすくしてくれる。
それならば、しょうがやビタミンB6が多い食品(バナナ・アボカドなど)を意識して食べるようにすれば、つわりが楽になるかもしれませんね。
つわノンの商品の口コミ・評判をまとめた記事を作成しているので、気になった方は見てみてください。
葉酸サプリを参考に学んでみる
葉酸サプリから読み取れること(考察)
- そんなに葉酸を摂らなければいけない理由はなに?
- 葉酸サプリの成分を調べると他の栄養も盛りだくさんなんだけど……
葉酸サプリのパッケージに書いてある栄養成分表示を見ると、葉酸以外にも様々な栄養素が配合されているのが確認できます。
なぜなんでしょう?そして、なにを基準に配合されているのでしょう?
調べてみると、厚生労働省が5年おきに公表している「日本人の食事摂取基準」を基準に、栄養を配合して葉酸サプリを作っているメーカーが多いようです。
どのくらいの割合入れているのかを見ると、100%近くだったり、それ以上入っているものも多いですね。
理由は、妊娠初期は赤ちゃんの重要な臓器を作るために細胞分裂が最も盛んな時期で、多くの葉酸や栄養を必要とするからです。
栄養が足りないと、赤ちゃんの成長が遅れたり、健康状態にリスクが出る可能性があるので、しっかりと栄養を摂らなければいけません。
しかし、その時期はつわりもあり、満足に栄養を摂ることが難しいです。
ですから、葉酸サプリの多くはマルチビタミンのような作りにして販売されているということですね。
販売されている人気葉酸サプリの比較記事もありますので、よかったら参考にしてくださいね。
妊娠初期にどのくらい栄養が必要なのか知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
食育栄養アドバイザー講座から学んでみる
#食育栄養アドバイザー講座とは、毎日食べる「食」を通して
- 食育について
- 栄養学について
- 生活習慣病の予防について
- ダイエットや美容について
など
をオンラインで学ぶ講座です。
食育栄養アドバイザー講座から読み取れること(考察)
- こんな資格がある理由は、栄養が偏っている人が多いから?
- 食べることに対して関心が少ないから?
妊娠が発覚するまで、栄養成分表示や原材料なんて気にも留めなかった方は多いですよね。
新しい家族を迎え入れるために、食の知識を深めておく……とても重要です。
30年前と比べて、同じ野菜でも栄養価が下がっているという話を聞いたことありませんか?
そのためには、食材の栄養を逃がさないための調理方法を学んだり、家族の健康のために免疫力を上げる食事方法を学んだりすることはとても大切です。
一度学んだ知識は一生モノですから、人生が大きく変化する今の時期に学んでおいても遅くはありません。
詳しくは以下の記事に書いてありますので、興味がありましたら併せて読んでくださいね。
【まとめ】つわり中は自作レモンジンジャーエールで乗り切ろう
この記事のまとめ
- 自作レモンジンジャーエールはつわりを軽減できる可能性がある
- 自作レモンジンジャーエールは急激な血糖値上昇を抑えるように作れる
- 妊娠後期のポリフェノールの過剰摂取は赤ちゃんに影響が出るおそれがある
しょうがは妊娠中の方にとって救世主になる可能性が高い食材のひとつです。
今回紹介させていただいた自作レモンジンジャーエールはつわりを軽減するのに最適な組み合わせの食材を使っています。
- レモン汁…クエン酸効果で気持ち悪くなりにくくなる効果
- 炭酸水…口の中がさっぱりする効果
- しょうが…配合成分が気持ち悪さを軽減する効果
- ハチミツ…疲労回復・便秘改善など
実際に作ってもらうとわかりますが、想像以上に飲みやすくてとてもおいしいです。
炭酸飲料は気分のリフレッシュもできるので、うまく活用してつわり時期を乗り越えてくださいね。
\注目記事/
つわりのときになにを食べていいのかわからない方は以下の記事を読むと参考になるはずです。