「寝る体勢がどれもしっくりこなくて、夜中に何度も目が覚める…」
そんな妊婦さんに一度試してほしい内容の記事です。
記事の内容
- 妊娠後期にソファーで寝ると眠りやすい理由
- ソファーで寝る体勢や注意点
- ソファー以外の場所で寝るときの楽な体勢
記事の執筆者
キジマトモヒト
訪問美容かみのけ・代表 訪問美容師
神奈川県の大手サロンで約20年間務めた後に独立。妊婦さん・子育てママの顧客が多い訪問美容師。信頼できる文献・論文等を参考に、正確性を重視したお役立ち情報をブログで発信中。
僕は訪問美容師で妊婦さんのご自宅に伺うことが多いのですが、カットしながら話を聞いていると
「妊娠してから睡眠が満足にとれない」
という話をよく聞きます。
睡眠を満足にとれる方法ってなんだろう…?
調べているとソファーで寝ると眠りやすいという声があり、調べた結果を記事にしました。
医学的な証明はなく太鼓判は押せませんが、眠りやすい一つの方法として読んでもらえるとうれしいです。
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妊娠後期にソファーで寝ると眠りやすい3つの理由
妊娠後期にソファーで眠りやすい理由は、上半身が完全に倒れないことが理由です。
完全に倒れないことで得られるメリットは…。
- 息苦しくなりにくい
- 寝返りがしやすい
- 立ち上がるときが楽
です。以下に解説していきますね。
ソファーで寝ると眠りやすい理由①:息苦しくなりにくい
ソファーで寝ると自然とセミファーラー位(上半身が15°~30°起きた姿勢)という姿勢になり、息苦しさを軽減できます。
セミファーラー位は、
- 内臓の圧迫を軽減してくれるので呼吸がしやすくなる
- 身体が少し起きているので食べ物の逆流が起こりにくくなる
という特徴がある姿勢です。
妊娠後期の息苦しさの原因のひとつとして、おなかが大きくなり内臓が圧迫されます。
セミファーラー位で寝ると内臓の圧迫が軽減され、息苦しさが楽になり、後期つわりのつらさも楽にしてくれることが、眠りやすい理由のひとつと考えられます。
しかし腎臓や身体の一部分に体圧がかかってしまう体位なので、長時間の睡眠は注意してくださいね。
ソファーで寝ると眠りやすい理由②:寝返りを打ちやすい
上半身が少し起きているので、寝返りが打ちやすくなります。
睡眠の質を高めるには、寝返りをいかに無意識にできるかが重要です。
おなかが大きくなると横になった状態で寝返りを打つことができず、そのたびに起きてしまって睡眠の質が下がってしまいます。
上半身が起きていると寝返りが打ちやすいので、平面の布団で寝るよりも睡眠の質が高くなる可能性があることも理由のひとつだと考えられますね。
ソファーで寝ると眠りやすい理由③:立ち上がるときが楽
上半身が少し起きている状態なので、立ち上がるときが楽です。
朝、布団から出るときにフラっとした経験はありませんか?
妊娠後期の妊婦さんは横になった状態から立ち上がると脳に血液が十分に流れず貧血になりやすい状態です。
- 夜中にトイレで何度も起きてしまう
- 毎回起き上がるときに気持ちが悪くなってしまう
妊娠後期にはこのようなことがあるので、立ち上がるとき負担が少ない姿勢なのもソファーで眠りやすいひとつかもしれません。
妊娠後期にソファーで寝る3つの方法
妊娠後期にソファーで寝る方法は
- 座って寝る
- 横向きで寝る
- 仰向けで寝る
の3つの方法です。
それぞれメリット・デメリットがあるので、ひとつずつ解説していきますね。
<寝るときにあるといいもの>
- 抱き枕
- クッション
- 毛布など
- アラーム
ソファーで寝る方法①:座って寝る
メリット | デメリット |
---|---|
仮眠に最適 すぐに立ち上がることができる | 長時間はエコノミークラス症候群になる可能性 疲れがあまりとれない |
ソファーの肘置きに軽くもたれて寝るようにすると寝やすいです。
この寝方の場合は15~30分くらいの仮眠程度にしておきましょう。
長時間の睡眠は足の先まで血液が届きにくくなり、身体が冷えやすくなり、最悪の場合エコノミークラス症候群を発症してしまいます。
ソファーで寝る方法②:横向きで寝る
メリット | デメリット |
---|---|
長時間睡眠に最適 疲れがとれやすい | 長時間になると首が痛くなる場合がある ソファーから落ちやすい |
ソファーの肘置きに頭を乗せ、ソファーと身体の隙間にクッションなどを挟み、体勢がつらくならないようにして寝る方法です。
横向きで寝るときは左側を下にして寝るようにしましょう。
左側を下にすると胃酸の逆流を防いでくれるので、寝ている最中に気持ちが悪くなりにくくなります。
ソファーで寝る方法③:仰向けで寝る〔注意〕
メリット | デメリット |
---|---|
安定して眠れる 疲れが一番とれる | 仰臥位低血圧症候群のリスク おしりが痛くなりやすい |
肘置きに頭を乗せて、ソファーと身体の間にクッションを入れて寝る方法です。
一番安定している体勢なので、しっかりと睡眠をとることができます。
しかし、妊娠後期の仰向け寝はリスクが多いので控えた方がいいかもしれません。
仰向け寝のリスク
《仰臥位低血圧症候群》
仰向けの状態で長時間いると、貧血・動悸などのショック症状が起こりやすくなります。
《子どもの影響》
海外の研究では赤ちゃんへの悪影響が横向き寝よりも2.3~8倍もリスクが高いと報告されています。
神経質になりすぎなくてもいいですが、妊娠後期は仰向け寝は極力避けた方がいいですね。
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妊娠後期にソファーで寝るときに気を付けること
妊娠中にソファーで寝るときは様々な想定をしたうえで準備をしてから寝るようにしてくださいね。
特に落ちないように・身体を冷やさないように気をつけましょう。
落ちないように気を付ける
横向き、仰向けで寝るときは寝返りを打ったはずみでソファーから落ちてしまうかもしれません。
落ちたはずみでおなかをぶつける可能性があるので、落ちないように防止策を考えましょう。
- 幅広のソファーで寝る
- 落ちないようにテーブルなどをストッパーにする
など、ありとあらゆる想定をしてから寝るようにしてくださいね。
身体を冷やさないようにする
布団で寝るよりもソファーで寝ると身体が冷えやすいです。
冬場は特にしっかりとした防寒対策を行ったうえで寝るようにしましょう。
ソファーで寝るときは特に足元が冷えるので注意してくださいね。
妊娠後期にソファーで寝る以外に眠りやすい方法
「ちょっとソファーで寝るのは心配だな…」
そう感じた方にはこれから紹介する方法もオススメです。
シムス位+タオル
シムス位という妊婦さんが楽な寝方があります。
さらに敷布団の下に何重にも重ねたタオルを入れて少し角度を付けてあげると、布団でも寝やすくなります。
ソファーほどの角度はつけられませんが、角度が全くないよりも眠りやすさは違いますので試してみてくださいね。
【まとめ】妊娠後期にソファーで寝ると眠りやすい理由
ソファーで寝ると眠りやすい理由は
- 息苦しくなりにくい
- 寝返りがしやすい
- 立ち上がるときが楽
ソファーで寝るときの注意点は
- 落ちないように気を付ける
- 身体が冷えないように気を付ける
睡眠時間がとれないと赤ちゃんに影響があるのでは…と考えがちですが、赤ちゃんには直接影響はありません。
しかし睡眠がとれていない状態は集中力や認知力が低下し、転倒などのリスクがあるので、最終的には赤ちゃんに影響が出てしまいます。
ですから、様々な方法を使って睡眠時間を少しでも確保できるような工夫をしてくださいね。
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