この記事は
- 妊娠初期に美容院でどのように過ごせばいいか解説しています
- カラーやパーマをやっていいかわからない方の疑問を解消できます
- 美容院に行く以外の方法をご提案しています
妊娠初期は体調が安定しない日が多く、憂鬱な毎日を過ごしている方も多いと思います。
気分を変えたいから美容院へ行こうって思ったけれど、
- カラーやパーマはやっていいのか?
- 時間はどのくらいかかる?
- ずっと座っていることが不安だなぁ…
と思うとなかなか行動に移すことができませんよね。
この記事はそういった内容に対する不安や疑問を解消することができる記事なので、最後までお付き合いくださいね。
記事の執筆者
キジマトモヒト
訪問美容かみのけ・代表 訪問美容師
神奈川県の大手サロンで約20年間務めた後に独立。妊婦さん・子育てママの顧客が多い訪問美容師。信頼できる文献・論文等を参考に、正確性を重視したお役立ち情報をブログで発信中。
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妊娠初期に日常生活で気を付けること
妊娠初期に美容院での過ごし方をご説明する前に、まずは日常生活で気を付けなければならないことをお伝えさせてください。
妊娠初期は特に体調を崩してはいけない時期でもあるので、以下のことを特に気を付けて毎日を過ごしてくださいね。
つわりのタイプを知ろう
自分がどのタイプのつわりなのか知ることから始めましょう。
つわりには
- 吐きつわり
- 食べつわり
- 眠りつわり
- よだれつわり
- においつわり
の5種類があります。
つわりを和らげるには、つわりのトリガーを避けることです。
このなかで美容院に関連しているつわりは「においつわり」ですね。
においに対して敏感になっているうちは美容院は避けた方が無難。
なぜなら、パーマ液やカラー剤などの薬品から出るアンモニアのにおいが充満している空間だからです。
アンモニアとつわりは相性が悪いので、アンモニア臭を感じると吐き気などをもよおしてしまうこともあります。
身体を冷やさないようにしよう
妊婦さんにとって「冷え」は1番の大敵ですね。
身体が冷えてしまうと
- つわりやむくみが酷くなる
- 身体が疲れやすくなる
- 胃腸の調子が悪くなる
- 便秘、下痢になりやすい
- 頭痛、肩こりなど
こういった症状が出てしまうので、外出をする際は身体を冷やさないこと(特に下半身)を意識しましょう。
美容院のような座っている時間が長い空間は足元がとても冷えやすいので、普段よりも厚着をしていくといいと思いますよ。
感染症に気を付けよう
妊娠初期に感染症にかかってしまうと、おなかのなかの赤ちゃんに大きな影響が出ます。
ですから、外出の際はマスクを必ず着用をして不特定多数が集まるような場所は避けた方がいいですね。
美容院は不特定多数の人が集まる場所なので、比較的リスクが高い場所のひとつです。
もし気になるようであれば、妊娠初期は美容院に行くことを控えた方がいいと思います。
妊娠初期の美容院の過ごし方
妊娠初期は日常生活で気をつけることが多いことがわかりましたね。
では、美容院での過ごし方はどうなのでしょうか。
カラー・パーマは控えた方が◎
カラー剤やパーマ液には髪のダメージを抑えるためにアンモニアが配合されています。
アンモニアはつわりを誘発させる成分のひとつなので、カラー剤やパーマ液のにおいを感じた妊婦さんはつわりの症状が出てしまう場合があります。
そして、妊娠中はホルモンバランスの変化で髪や頭皮が傷みやすく、かぶれやすくなっている状態※1です。
万が一かぶれが起きてしまったときに使える薬も制限があるので、症状が長引いてしまうことが多いのも気になる点のひとつかなぁと思っています。
※1参考資料:日本パーマネントウェーブ液工業組合FAQより
トイレの位置を確かめる
妊娠初期はトイレに行く回数が増えるので、トイレの場所は確認しておいた方が安心ですね。
トイレが店内に無い場合もあるので、スタッフに確認しておくと美容師側もタイミング毎に声をかけてくれて心配してくれると思います。
美容師に妊娠していることを伝える
美容院を利用する際には必ず担当美容師に妊娠をしていることを伝えましょう。
妊婦さんの体調に合わせてどのようなプランが一番安全かを考えてくれるはずです。
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妊娠初期にどうしてもカラー・パーマをやりたいときは?
妊娠中はなるべくカラー・パーマは控えた方がいいとお伝えしましたが、どうしてもやりたい方もいるはずです。
そこで、僕が考えられる妊婦さんに負担が少ない例を挙げさせていただきますので、どうしてもやりたい場合は参考にしてみてくださいね。
やり方を変える
カラー剤やパーマ液を直接頭皮ににつけることはどうしてもおすすめできないので、代わりに以下のようなデザインをやってみてはいかがでしょうか。
カラー:ハイライト・ローライト
ハイライト・ローライトはブリーチやカラー剤を使って染める筋状のカラーのことです。
- 髪が伸びても境目がわかりにくい
- 時間と共に色が変わって長い間楽しめる
- 結んだときおしゃれ
- ヘアスタイルに立体感が出る
- ハイライトはブリーチを使う場合が多いので、時間の経過とともに髪がパサつく
- 色が抜けてくると黄ばみが気になってきてしまう
- ハイライトの上にカラーをのせると滞在時間が長くなる
カラー:インナーカラー
インナーカラーは内側だけカラーをするやり方のカラーです。
最近では内側にピンクやブルーなどの彩度の高い色を入れる人が多く、人気のカラーですね。
- 内側だけなので、思い切った色味を使うことができる
- 伸びても気にならない
- 結んだときに全体の印象を変えることができる
- 色がすぐに抜ける
- ブリーチをする場所が多いので、その部分だけ髪が傷む
- 内側にブリーチをするので肌に触れるところがかぶれやすい
カラー:グラデーションカラー
グラデーションカラーとは毛先にいくにつれ、髪の毛が明るくなっていくカラーのやり方で、バレイヤージュともいわれている人気のカラーのやり方です。
- セレブっぽい印象になる
- 重たい印象になりにくい
- 髪をショートにするときにリセットしやすい
- ブリーチ部分が多いので毛先が傷みやすい
- 時間が経ったときにヤンキーっぽくなる
パーマ:中間~毛先のみ
- 中間から毛先までかける
- 毛先のみかける
この2つのパターンがいいと思います。
最近は根元から動きを出すヘアスタイルも流行っているのでやりたいという気持ちはわかりますが、妊娠中は控えましょう。
同じ日にやらない
同じ日にやると、2時間は時間がかかります。
2時間座りっぱなしの体勢はきついと思いますし、シャンプー台とセット面の往復は案外疲れるものです。
ですから、同じ日に行うのではなく日にちを分けてやった方が、体力的にも安心してできるのではないでしょうか。
身体の冷え対策を忘れない
美容院は薬品を扱う場所なので、
「決められた換気能力を備えていないと営業してはいけません」
という美容師法上の決まりがあります。
ですから美容院は絶えず空気が循環しているので、季節問わず足元が冷えてしまいがちです。
長時間の施術が予想される場合は、
- カイロを持っていく
- スカートではなくズボンにする
- ひざ掛けを用意してもらう
- 髪が濡れている状態を減らしてもらうようにお願いする
などの寒さ対策を行うようにしましょう。
妊娠初期は訪問美容を利用してみては?
妊娠初期はつわりの影響もあり、体調が安定しない日が続きます。
体調が安定しない状態で美容院に行って、体調を悪化させてしまったら元も子もないですよね。
体調が安定しない状態で美容院に行くことはそれなりのリスクが伴いますので、妊娠期間は美容院に行くのではなく訪問美容を利用すると身体に負担が少ないのでおすすめです。
検索するときに
訪問美容␣地域名␣妊婦
と入力するとその地域の訪問美容が検索結果に表れますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼妊娠初期の美容に関するおすすめ記事▼
妊娠初期にヘッドスパをしたいときに参考にしてください。
ヘッドスパを20分間やると、約1時間の全身マッサージと同じくらいの効果があると言われています。
しかし、妊娠中は気を付けなければいけないこともあるんですよね。
安全のために少しでもいいので、知識を得てからヘッドスパを受けるようにしてください。
妊娠初期に自宅で髪を染めることのリスクについて書いている記事です。
妊娠初期は赤ちゃんのからだを形成している時期なので、肌が敏感になっていてかぶれやすくなっています。
普段はかぶれなかった方も、妊娠をきっかけにかぶれてしまった方もいるので、なるべく自宅で髪を染めることは控えてください。
そのほかに気を付けなければいけないことを以下の記事に書いてあるので、参考にしてくださいね。
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妊娠初期のブログをまとめた記事があるので、参考にしてください。