「つわりのときにコーンスープを飲んでも大丈夫かな…」
そんな不安をかかえている妊婦さんに読んでいただきたい記事です。
記事の内容
- つわりのときにコーンスープを飲むなら朝がいい理由を解説します
- コーンスープの栄養について解説します
- つわりのときにコーンスープを飲むときの工夫を紹介します
この記事は
「つわりのときにコーンスープを飲んでもいいのかわからない…」
などのコーンスープについての疑問や不安を抱えている方が読むと解消できる内容になっています。
また、妊娠をきっかけに食について色々と興味を持つようになったと思いますが、記事の後半に食に関する知識を高められる資格の紹介などもしているので、興味があったらあわせてご覧ください。
この記事が読んでくれている方に役に立ってもらえるとうれしいです。
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つわりのときにコーンスープを飲むなら朝がいい理由
つわりのときにコーンスープを飲む場合は朝がオススメです。
その理由は以下の3つです。
- 脱水状態から早く抜け出せる
- お通じが良くなる
- リラックス効果がある
これから解説をしていきますね。
理由①:脱水状態から早く抜け出せる
コーンスープは朝起きたばかりの水分補給に適しています。
コーンスープには糖分・塩分が含まれているからです。
水分補給を効率よくおこなうには糖分・塩分は欠かせません。
朝起きたばかりは身体が脱水状態になっているので、コーンスープは朝の水分補給に適した食品のひとつです。
つわりを英語で「morning sickness」という理由※諸説あり
つわりは脱水や空腹でひどくなる傾向があり、朝にひどくなるのはこのことが理由のひとつです。
朝につわりがひどくなる妊婦さんが多いことからmorning sicknessと言われるようになっという説があります。
理由②:お通じがよくなる
朝に飲む温かいコーンスープはお通じをよくする効果があります。
寝ている間は体温を下げて1日の疲れをとっているのですが、朝起きたばかりの身体はまだ体温が上がっていません。
温かいコーンスープを飲むと水分補給+体温が上がって内臓の動きが活発になり、固まった便を出しやすくしてくれるんです。
体温が上がるとほかにも嬉しい効果が
- 免疫力があがる…白血球の動きが活発になり風邪や感染症になりにくい身体をつくることができます。
- 血流がよくなる…冷え性の改善や肌の新陳代謝を早め、キレイな肌づくりができます。
理由③:リラックス効果
温かいコーンスープを飲むとリラックス効果があります。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、リラックスできている状態は副交感神経が優位です。
交感神経 | 副交感神経 | |
---|---|---|
呼吸・呼吸 | はやくなる | ゆっくりになる |
血圧 | あがる | さがる |
血管 | 縮まる | 緩まる |
消化 | しづらくなる | しやすくなる |
わかりやすく例えると、交感神経は「アクセル」、副交感神経は「ブレーキ」の役割です。
それぞれのバランスが保たれている=自律神経が整うということになります。
妊娠中は様々なストレスや安定しない体調が原因で交感神経が優位になることが多いので、温かいコーンスープを飲んでリラックスをする時間をつくることはとても大切ですね。
自律神経が整わない(乱れる)とどうなる?
自律神経が整わないと… | |
---|---|
赤ちゃんに影響がでる可能性 疲れやすい 眠れない やる気が出ない めまい | 頭痛 冷え 便秘 吐き気 息切れ など |
自律神経が乱れると身体に様々な症状が出てきます。
整える方法はたくさんありますが、コーンスープを飲んで朝一番に整える習慣をつくれるといいですよね。
コーンスープの栄養価を知ろう
18gあたり | コーンスープ(粉末タイプ) |
---|---|
エネルギー | 77kcal |
タンパク質 | 1.5g |
脂質 | 2.5g |
炭水化物 | 12.1g |
食塩相当量 | 1.3g |
鉄分 | 0.2mg |
カリウム | 85mg |
カルシウム | 22mg |
手軽で飲みやすい粉末タイプのコーンスープの栄養価になります。
様々な企業からコーンスープは発売されていますが、上記の表とだいたい似ているような栄養価です。
粉末タイプを飲むときに誤解しないでほしいこと
粉末タイプのコーンスープは150~200mlくらいの熱湯で溶かしてから飲みますが、熱湯で溶かしたからといって栄養価は変わらないので注意してください。
例えば食塩相当量はお湯を注いでも1.3gのままです。
ホットミルクで作った場合は上記の栄養価にプラスされるので注意してくださいね。
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つわりのときにコーンスープを飲むときの工夫
朝に飲むことをオススメしているコーンスープですが、以下のような工夫をして飲みましょう。
- 粉末を半分の量でつくる
- カリウムを含む食品を一緒に食べる
- 飲むときの温度に気を付ける
- 塩分が大丈夫そうな日は寝る1時間にも飲む
ひとつずつ以下に解説をしていきますね。
工夫①:粉末を半分の量でつくる
つわりで食べられるものが偏っている方は塩分が多い食品を好んで食べる傾向があるので、コーンスープを飲むときは粉末を半分の量にする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
粉末状のコーンスープに含まれている塩分は約1.3gです。
塩分の1日摂取目安は6.5g未満なので、残り5.2g未満でそのほかの食事を摂ることになります。
半分の量にすれば約0.6gになるので、残り5.9g未満まで大丈夫な計算になりますね。
半分の量でつくる場合は、既定の水量だと味気ないものになってしまうので、少し水量を減らしてつくればおいしく飲むことができますよ。
塩分は摂りすぎるとどうなるのか?
塩分の摂りすぎはむくみや妊娠高血圧症候群の原因になります。
SNSで「塩分の多いものばかり食べても平気だったよー」という妊婦さんの発信が目立ちますが、体調が悪い人はSNSをやっている余裕などありません。
発信されている量に惑わされないようにしてくださいね。
工夫②:カリウムを含む食品を一緒に食べる
塩分の多い食品を食べるときはカリウムが多く含まれる食品を一緒に食べるように意識をしましょう。
カリウムは身体の中にたまった塩分を外に出しやすくしてくれる役割のある栄養素です。
コーンスープに合うカリウムの多い食品
入れる | 別々に |
---|---|
ほうれん草 パセリ ブロッコリー 枝豆 にんじん など | バナナ キウイフルーツ メロン パイナップル いちご など |
工夫③:飲むときの温度に気を付ける
飲むときの温度は50~60℃くらいで飲むと、内臓に負担が少なく身体全体を温めることができます。
ニオイが苦手な妊婦さんの場合は湯気に含まれるアンモニア臭がつらいと思うので、湯気が出なくなるくらいまで冷まして飲むようにしましょう。
飲むときのコツは10分くらいかけて少しずつ飲むように意識をすると効率よく身体を温められます。
個人的な感覚の違いはありますが、口に含んだときに熱すぎず、飲み込んだときにほんのり内臓に温かさを感じるくらいが約50℃といわれています。
温度計がないときに約50℃のお湯の作る方法
※ミネラルウォーター推奨
常温の水と沸騰したお湯を1:1で割ると約50℃になります。
工夫④:塩分が大丈夫そうな日は寝る1時間にも飲む
1日のトータル塩分量が6.5未満に収まりそうな日はご褒美として、寝る1時間前にコーンスープを飲んではいかがでしょうか?
寝る1時間前に身体を温めると眠りにつきやすいので、眠りが浅い妊婦さんにはとても効果的です。
日頃から栄養計算するクセを身につけよう
妊娠中は栄養計算をするクセを身につけることをオススメします。
つわりのときは食べられるものが偏ってしまいがちになるので、今の自分にはどんな栄養素が足りていないのかを把握しておくことは大切です。
つわりの期間は食べられるものだけ食べていて大丈夫と言われています。
しかし、つわりが終わってからも同じような食生活をおこなっていると体重が増えすぎたり赤ちゃんに影響が出たりするので、今のうちから栄養計算するクセを身につけてくださいね。
妊娠やつわりの始まりをきっかけに色々と学んでみよう
妊娠が発覚したり、つわりが始まったりすると多くの人が「食生活」を見直さなきゃな……と思うはずです。
しかし、どこから見直せばいいのかわかりませんよね。
そんなときは妊婦さんを対象にした商品からヒントを得るのが一番効率がいいです。
例をあげて解説をしていくので、もしよかったら参考にしてくださいね。
つわノンゼリーを参考に学んでみる
つわノンは妊娠初期のムカムカする時期に活用すると、ムカムカが楽になる葉酸入りゼリーです。
つわノンから読み取れること(考察)
- 名前から考えてみると、つわりをなくすためのもの……?
- それならば、どんな成分が有効と考えられている?
つわノンの成分を調べると、ビタミンB6・しょうが・クエン酸がつわりに有効なのではないかと推測できます。
ビタミンB6・しょうが(ショウガオール・ジンゲロール)
⇒つわりの緩和に効果がありという論文がある。
クエン酸
⇒アンモニアを中和する効果があり、食べやすくしてくれる。
それならば、しょうがやビタミンB6が多い食品(バナナ・アボカドなど)を意識して食べるようにすれば、つわりが楽になるかもしれませんね。
つわノンの商品の口コミ・評判をまとめた記事を作成しているので、気になった方は見てみてください。
葉酸サプリを参考に学んでみる
葉酸サプリから読み取れること(考察)
- そんなに葉酸を摂らなければいけない理由はなに?
- 葉酸サプリの成分を調べると他の栄養も盛りだくさんなんだけど……
葉酸サプリのパッケージに書いてある栄養成分表示を見ると、葉酸以外にも様々な栄養素が配合されているのが確認できます。
なぜなんでしょう?そして、なにを基準に配合されているのでしょう?
調べてみると、厚生労働省が5年おきに公表している「日本人の食事摂取基準」を基準に、栄養を配合して葉酸サプリを作っているメーカーが多いようです。
どのくらいの割合入れているのかを見ると、100%近くだったり、それ以上入っているものも多いですね。
理由は、妊娠初期は赤ちゃんの重要な臓器を作るために細胞分裂が最も盛んな時期で、多くの葉酸や栄養を必要とするからです。
栄養が足りないと、赤ちゃんの成長が遅れたり、健康状態にリスクが出る可能性があるので、しっかりと栄養を摂らなければいけません。
しかし、その時期はつわりもあり、満足に栄養を摂ることが難しいです。
ですから、葉酸サプリの多くはマルチビタミンのような作りにして販売されているということですね。
販売されている人気葉酸サプリの比較記事もありますので、よかったら参考にしてくださいね。
妊娠初期にどのくらい栄養が必要なのか知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
食育栄養アドバイザー講座から学んでみる
#食育栄養アドバイザー講座とは、毎日食べる「食」を通して
- 食育について
- 栄養学について
- 生活習慣病の予防について
- ダイエットや美容について
など
をオンラインで学ぶ講座です。
食育栄養アドバイザー講座から読み取れること(考察)
- こんな資格がある理由は、栄養が偏っている人が多いから?
- 食べることに対して関心が少ないから?
妊娠が発覚するまで、栄養成分表示や原材料なんて気にも留めなかった方は多いですよね。
新しい家族を迎え入れるために、食の知識を深めておく……とても重要です。
30年前と比べて、同じ野菜でも栄養価が下がっているという話を聞いたことありませんか?
そのためには、食材の栄養を逃がさないための調理方法を学んだり、家族の健康のために免疫力を上げる食事方法を学んだりすることはとても大切です。
一度学んだ知識は一生モノですから、人生が大きく変化する今の時期に学んでおいても遅くはありません。
詳しくは以下の記事に書いてありますので、興味がありましたら併せて読んでくださいね。
【まとめ】つわりのときのコーンスープについて
朝にコーンスープをオススメする理由
- 脱水状態から早く抜け出せる
- お通じが良くなる
- リラックス効果がある
コーンスープを飲むときの工夫
- 粉末を半分の量でつくる
- カリウムを含む食品を一緒に食べる
- 飲むときの温度に気を付ける
- 塩分が大丈夫そうな日は寝る1時間にも飲む
ネットやSNSで色々と調べている妊婦さんにとって
「あれはダメ、これもダメ」
ということが書いてある記事を見ると何を食べていいのか、何が正しいのかわからなくなってしまいますよね…。
今回紹介したコーンスープも
「添加物が入っているからダメ」
といっている記事もあります。
厚生労働省の調査では、食品添加物も残留農薬も、実際の食生活から口にしている量は、ADIの概ね1%未満で、妊婦・胎児・小児を含めて、通常の食生活をしている限り、健康に悪影響が出ることは考えられません。
~中略~
食の安全を考えるときは「あるか、ないか」ではなく、「問題のある量なのか、ない量なのか」を考えることが重要です。
引用:内閣府 食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ」
食品安全委員会でこのように発表しているので、あまり気にしすぎないようにしてください。
むしろ気にしすぎることがストレスになり、赤ちゃんに影響が出るほうが心配です。
胎盤が完成するまでの期間は心配な日々が続きますが、食のことはあまり気にしすぎないように過ごしてくださいね。
\注目記事/
つわりで食べられるものがわからないときのヒントになるリンク集もあります。